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今週の専門コラム 「最強の武器はストーリー」 第14話 言葉は嘘をついても、行動は嘘をつけない

「言葉は嘘をついても、行動は嘘をつけない」

これは、私、シモヤが20代の頃から、自分に言い聞かせている言葉です。ニュース番組を制作していると、実にいろんな方々からのアプローチがあります。「海千山千」と言ってもいいかもしれません。誰が本当のことを言い、誰が嘘を言っているのか、わからなくなることさえあります。そんなとき、この言葉を思い出していました。相手の言葉ではなく、行動を見ていれば、その真意を誤ることは極めて少なくなるという、いわば自分への戒めです。

ITの発達は、行動の可視化を高めています。難しい言い方をしてしまいましたが、要はどう振る舞っているのか、周囲に見えやすくなっているということです。例えばフェイスブックなどのSNSです。誰が、誰に、「いいね」をつけまくっているのか、一目瞭然です。もちろん、本当に共感したうえで「いいね」を押しているのであれば、問題はありません。誰も違和感を覚えません。ですが、営業「いいね」とでもいうべきものが、実に多い。相手のご機嫌を伺い、「いいね」を押しているように見えてしまう。パワーバランスが、フェイスブックの「友だち」全員に、露わになっているわけです。

普段は偉そうなことを言っていても、あちこちに媚びて、「いいね」を押しまくっている。それでは、言葉の信憑性は大きく損なわれてしまいます。「そんなに偉そうなこと言っていても、あちこちに媚びへつらっているじゃないか」と。もちろんビジネスの上で、相手に気を使わなければいけない場合が多々あります。ですが、それが本当に「友だち」全員に見えてしまって良いものなのか。

それは私たちコンサルタントも、経営者も同じです。特に従業員は、経営者の振る舞いを、恐ろしいほどに注視しているものです。経営者は自分の待遇の決定権を持つ人物なのですから、当たり前です。どんなに言葉を尽くして虚勢を張ったところで、行動がそれに相応しいものでなければ、必ず、相手に見切られてしまうのです。

つまり、いくら素晴らしい事業ストーリーを構築し、社内外に発信しても、発信している当事者の行動が、そのストーリーに相応しいものでなければ、そのストーリーは十分に力を発揮しないということです。また、私の立場で言えば、真に力のある事業ストーリーを構築するためには、経営者の言葉だけではなく、行動まで見据えなくてはならないということでもあります。

本当によく練られた事業ストーリーは単なる言葉遊びではなく、経営者の行動、さらには受け手の従業員の感情まで計算し、マネージメントしていくべきものなのです。「経営者はかくあるべし」という類の精神論ではなく、仕組みとして、これらをコントロールできるようにするものなのです。

あなたは発している言葉に相応しい振る舞いを社内だけではなく、SNS上でもできていますか?

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