HURDLE PRで突き当たる
「壁」
「メディアに取材されない」
と嘆いている企業のほとんどは
自社の業種、地域、規模などを
「PRの成功を阻む壁」と考えています。
ですが、
これらは「壁」ではありません。
「壁」と思っているものの正体は、
実は「ただの勘違い」なのです。
以下に「PRに失敗している会社に
共通の勘違い」を見ていきます。
専門的すぎて
表現が難しいITや製造業のように専門性の高い業種で多いのが
「同業者の眼を気にしすぎる」という過ちです。PR用の説明なのに
専門家向けの論文のような
文書にしてしまうのです。こうして書いた本人だけが納得する
「誰も興味を持たない文書」ができあがります。題材が
映像映えしない金融や IT など映像映えしないニュースを
テレビは毎日伝えています。ニュース番組は「映像映えしない」という理由で
関心の高い出来事を
避けるわけにはいかないのです。映像映えしない題材でも
巧みに見せる技術を持っていないと
ニュース番組の制作者は務まりません。競合との違いを
伝えにくい飲食業やサービス業は
特に言葉で違いを伝えにくい業種です。「心を込めた、おもてなしで」
「鮮度にこだわった素材を使って」同業者は全員同じようなことを言うので、
埋没してしまうのです。ですが、解決法はあります。
たとえば「商品そのもの」ではなく、
商品を生み出している「人」に焦点を当てると
競合との違いが一気に際立ってきます。新商品がない
PRの材料がないPRの材料は新商品だけではありません。
既存の商品だけでも利用客の動向変化や
季節ごとの売れ行きの違い、
商品開発ストーリー、
看板商品を生み出した社内制度など、
多種多様に存在します。新商品はPRの材料の一部に過ぎないのです。
BtoBのため
専門誌以外は無理ソフトバンクの創業初期の事業は
「パソコン用のソフトウェアの卸売」でした。サイバーエージェントは
「ネット広告代理店」でした。いずれも「BtoB」ですが、
多数の有名メディアに取材されました。「BtoBは無理」と最初から諦めなかったからこそ、
メディアを味方にしながら、
成長の階段を駆けあがることができたのです。地方企業に
全国放送は無理全国放送の番組に出るのに
地方企業は不利どころか逆に有利なくらいです。「地方から全国を目指す」という構図は
「メディアが最も取材したくなる中小企業」の
あり方です。さらに地方は東京と異なり
PRに力を入れている企業が
少ないという傾向があります。東京のように「まわりはライバルだらけ」
という状況ではないのです。地方にあることは「壁」ではなく、チャンスです。