つくば青年会議所にて登壇
先週、つくば青年会議所主催でつくばのホテルオークラにて「次々と有名マスコミを味方につけるストーリー構築法」と題し、講演しました。
私が早稲田の大学院生だった頃、つくばにある科学技術庁の無機材質研究所の外来研究員も勤めていたため、週の半分を研究所内の実験施設と宿泊棟で過ごしていた、思い出の地です。講演前につくばの夕焼けを眺めて、懐かしい気持ちになりました。
当日は少人数ではなく、300人もの若手経営者の方々がいらっしゃるということ、かつ1時間という短い時間の制約もあり、なかなか突っ込んだ内容や具体的な構築法まではお話できませんでした。
ですが、社内外へのストーリー発信の重要性。PR業界の抱える問題点。成長に直結するメディア露出とそうでないものがあること。会社の出来事をストーリー風にまとめたところで社外の誰にも響かないこと。そして、発信するストーリーは綿密な論理計算の上に行わなければ無意味だということ。常々コラムで書かせて頂いている、こうした陥りがちな「罠」から身を守るための概略はお伝えできたと思っています。
短時間ながら懇親会も参加し、多くの若手経営者の方々とお話させていただきました。地方の中小ベンチャー企業には、情報発信の伸び代がまだまだあること。特につくばの技術系ベンチャーにはストーリーのタネが眠っていることが、よくわかりました。
タネを眠らせたままにせず、ぜひ花開かせて欲しい。そうした積み重ねが、この国を今より少しでも挑戦的な風土に変える一助になる。25年前に、つくばで「技術者の卵」として多くの時間を過ごしたシモヤとしては、強くそう願っています。